お父さんと練習を積み重ね、入賞目指してレースに挑戦!
参加種目:小学1-2年 女子
平田愛依梨さん
大阪府から家族で来場した小学2年生の平田愛依梨さんは、フラットバーの愛車でレースにエントリー。小学1-2年 女子で、1周2.2kmのタイムを競いました。お父さんがロードバイクに乗っていることもあって彼女も自転車が好きになり、この大会前には、お父さんと一緒に河川敷を走るなどの練習を積んできました。しかし残念ながら目指していた3位までに入ることは叶わず、声をかけたときには「悔しかった……」と少ししょんぼりしているところでした。
自身もこの日のレースに参加するお父さんは「これからも二人で走れたら」と希望を語りますが、意気消沈ぎみの彼女は「来年もレースに出る?」という質問に対してやや微妙な反応。それでもカメラを向けるとにっこり笑顔を見せてくれました。
エースをアシストし、目指すはステージ優勝
参加種目:5ステージ・スズカ
本庄義人さん(VC VELOCE)
大阪府から来場のチーム「VC VELOCE」は5ステージ・スズカに参加。このレースは2日間にわたって5つのステージを走るチーム戦です。最終結果は2日目終盤までわかりませんが各ステージごとに優勝者が表彰されます。
本庄さん(右)が自転車に乗り始めたのは5年ほど前、漫画「弱虫ペダル」を読んだことがきっかけでした。以来、レースでの勝利のためにトレーニングを重ねています。チームメイトも日頃はそれぞれ個人で練習し、ロードレースの大会で一堂に会し協力しながら走っているそうです。
「昨年はほかのロードレース大会で優勝も果たしました。力のあるチームだと自負していますが、今回は6人出られるところを4人でエントリーしているので、人数的に少し厳しい。チーム一丸となってエースをアシストし、ステージ優勝を狙っていきます」と語りました。
ロードバイクを始めたきっかけはYouTube
参加種目:体験レース
岡田真季さん
鮮やかなバイクのオーナーは自転車歴約5カ月、このシマノ鈴鹿ロードも初参加。もともとはクロスバイクに乗っていましたが、やがてもっと速く走りたいと思うようになったそう。そんなときにYouTuber「まさくん」こと高倉正義さんの動画を見るようになり、「ドロップハンドルっていうのがあるらしい」とプロショップへ。イベントで来店していた同じく自転車系YouTuberのけんたさんの薦めで、このバイクを購入したそうです。
「今日は体験レースに参加するために来ました。このあと友人と合流する予定ですが、たくさんの人の中で走ることが怖くなかったら、今後のレース参戦も考えてみようかな。ちゃんとしたレースを見ること自体初めてなので、不安よりワクワクが勝っています」
ゆくゆくは関西屈指の激坂・暗峠にも挑戦してみたいとのこと。動画に背中を押され、リアルの世界でもしっかり自転車にハマっています。
落車のリベンジで基礎をおさらい
参加種目:1時間サイクルマラソン
井上さんご夫婦
学生時代から自転車に乗っていたご主人の誘いで、奥さんも近年ついにスポーツバイクデビュー。しかし河川敷での練習で土手から落ちたり、下り坂でブレーキを握り切れず壁に激突したり。さらに初めて参加したレースでは落車を経験するなど、そのスタートは波乱に満ちていました。
赤い愛車のフロントフォークだけがガンメタリックなのは、その落車による破損の名残。ご主人の「もうやめとくか?」の言葉にも「せっかくロードバイクを買ったんだから!」とくじけず、今年の大会ではまずウィーラースクールに参加することにしたそうです。トラブルがあっても続けたい理由を「ママチャリと違って軽くて速くて、季節の景色を楽しみながら遠くに行けるところがいいなって。ハマっちゃったんです」と笑顔で話してくれました。
練習の成果や成長具合を確かめたい
参加種目:2時間エンデュランス
寺村悠希さん、鷲見章伍さん(名城大学サイクリング同好会)
名古屋からサークル仲間とともに来場していた彼のロードバイク歴は2年ほど。ママチャリ散歩が楽しくなり、クロスバイクを経て現在の愛車へ…という、スポーツバイクライダーの正統進化ともいえる道を歩んでいます。
昨年に続き2回目のシマノ鈴鹿ロードとなったこの日、参加したのは2人チームでの2時間エンデュランス。5.8kmのコースを何周できるかを競います。
レース前に話を聞くと「走る量を増やして練習してきたので、どれぐらい速くなっているか試したい。自分のラップタイムだけでなく、ほかの人のスピードや体力も見ながら、自分の成長具合を確かめたいです」と意気込みを語ってくれました。日頃は上りも含めた100kmほどの道のりを走り込んでいますが、ストイックになり過ぎることもなさそうで、あくまでも姿勢は「趣味の延長」とのこと。「楽しめたらそれでいいかなって」と、ほどよく肩の力が抜けた取り組み方をしているようでした。
順位ではなく「出し切る」ために 参加種目:チームタイムトライアル(JCF未登録)
参加種目:チームタイムトライアル(JCF未登録)
VC FUKUOKA関西マスターズのみなさん
A 土岐忍さん、釘宮諭さん、向囿友博さん、松本暢浩さん
B 藤田敦司さん、三毛新也さん、宮里由人さん、國武康範さん
チームタイムトライアルは、2日間で約1500人が参加する人気種目のひとつ。そんな同レースに参加した「VC FUKUOKA関西マスターズ」の皆さんにお話をうかがいました。
いつもはそれぞれ別のチームで活動するライダーが、こうした大会の折に集まってこのチームを結成。チームの活動は3年ほどで、選手の自転車歴も4年から10年以上とまちまち。志向も、レースだったり趣味寄りだったりと異なりますが、コーチの声かけで心をひとつに。この日も個人練習を重ねた「必勝体制」で臨んだそうです。
とはいえ、「全員がノーマルバイクだし、優勝は狙っていません(笑)。大事なのは順位ではなく、出し切ること」と笑いながら断言。レースにはエントリーせずサポート専任として参加するスタッフもいて「お手伝いも楽しいんですよ」という言葉からも、チームの雰囲気のよさがうかがえました。