シマノ鈴鹿ロード

優勝インタビュー

小学5-6年 男子 優勝

伊藤隆聖選手(所属チーム:Sonic-Racing)
冷静な状況判断を続け、ゴール前のスプリントが成功

鈴鹿サーキットのメインコース1周で競われた「小学5-6年 男子」のレース。2位の選手とわずか0.19秒差で優勝したのが、京都府から参加の伊藤隆聖選手です。伊藤選手の身長は168.5cm。表彰台に並んだほかの選手よりもひときわ背が高く、用意されたキッズ用のチャンピオンジャージが小さすぎて、表彰台の上で急遽、大人用のジャージに交換されました。

「途中、ペースが上がったり下がったりでしたが、自分は一定のペースで走り続けるよう心掛けました。最後の直線でアタックして前に出ましたが、2位の選手も上がってこなかったのでそのまま逃げ切って1位でゴールに入れました。狙ったとおりにレースができてすごくうれしかったです」

伊藤選手は、ロードレースのほかにもMTBレースやトライアスロンにも挑戦しているそうです。普段のトレーニング時間は、なんと1日3時間30分。トレーニングの成果が鈴鹿で開花しました。将来のトップアスリートを目指し、さらに経験を積み重ねてください!





小学5-6年 女子 優勝

齋藤結陽選手
将来が楽しみなマルチジュニアアスリートが優勝

「はじめに飛ばし過ぎないように気をつけていました。速い人の後ろについて走り、最後の直線で飛び出してゴールを目指しました。上り下りが多いレースはあまり得意ではなく、平坦なコースなら自信があります。今回は、坂もあって難しい鈴鹿のコースで勝ててよかったです」

齋藤選手に「家族に影響されてレースを始めたんですか?」と質問してみました。すると「家族はだれもレースをやってません」と。現在は、地元・京都にあるジュニア向けのアスリートトレーニング施設で指導を受けているそうです。じつは齋藤選手、2019年のシマノ鈴鹿ロードでは、小学1-2年 女子で優勝。今年8月に開催されたJOCジュニアオリンピックカップ(MTBクロスカントリー)では、女子小学5年クラスでの優勝など、数えきれないほどの種目で優勝経験があるそうです。ジュニアの世界では、すでに名の知れたアスリートで、トライアスロン、陸上、トレイルランニングなど、多種目で活躍されているそうです。

「今の目標は、オリンピックに出場することです。でも、なんの種目で出場するか、まだ決めていないんです」と齋藤選手。マルチなジュニアアスリートの将来が楽しみです。




1時間サイクルマラソン 女子 優勝

サカイアヤノ選手(所属チーム:Bicycle Planer)
世界に1本のオーダーフレームに乗って初代チャンピオンに!

今年から女子クラスが新設された「1時間サイクルマラソン」は、西コース3.5kmを舞台に競われました。初代チャンピオンに輝いたのは、京都府から参加したサカイ選手。兵庫県尼崎市のフレームビルダーを中心としたチームの仲間と一緒に参加。

「鈴鹿のコースは上りもあって、ハードだったけど、全体的には走りやすかったです。行けるところまで行こうと、とりあえず序盤からがむしゃらに走り、気がついたら1時間が過ぎていました。1時間丁度で終わりかと思っていたら、1時間を超えてゴールに入るまでがレースだったので、そこがきつかったです。でも、このレースのために仲間と一緒に練習したり、ほかのレースにも出て調整してきたので、達成感がたまりません。楽しかったです!」

サカイ選手の愛車は、仲間がハンドビルドしてくれたクロモリスチールのロードバイク。おおよそ4年乗られているそうです。自分の体格に合わせて設計された世界でひとつのフレームでの優勝。喜びもひとしおだったのではないでしょうか。




チームタイムトライアル(JCF未登録) 優勝

鷹組一番機(服部隆宏選手、西島将晃選手、藤波将選手、伊藤紘章選手)
常に声をかけあい、ハイペースをキープしてゴールへ

当初4名で参加する予定でチームエントリー。しかし、当日1名が不参加に。「来られなかった仲間の分まで、ただただがんばりました」

勝因を聞いてみると「チームワークですかね。しっかり声を掛け合い、抑えるところは、きっちりペースをおさえてレースを組み立てました」

同チームは翌日にも「鷹組二番機」としてチームタイムトライアル(JCF未登録)に出場し見事優勝。「鷹組」は地元三重県の四日市や北勢エリアで活動するチーム。1995年に設立された歴史あるチームだそうです。現在の代表は3代目、シマノ鈴鹿ロードも常連とのことです。過去の大会との違いを聞いてみると「シマノ鈴鹿ロードは年に1度の楽しみで、お祭りみたいなものです。久しぶりの会場の雰囲気にワクワクしました。早くコロナが落ち着いて、さらに盛り上がって欲しいですね」と話してくれました。






5ステージ・スズカ 団体総合時間賞

Nerebani(川崎嘉久選手、古閑祥三選手、和田宗浩選手、山内怜旺選手、高木礼選手、加藤辰之介選手)
5ステージ・スズカ優勝を目指して結成したチームが表彰台の真ん中に

ロードレース3ステージと、個人タイムトライアル、チームタイムトライアルという計5ステージの総合成績で競われる「5ステージ・スズカ」。今大会は初出場の「Nerebani」が団体総合時間賞に輝きました。個人総合成績では、古閑祥三選手、加藤⾠之介選手が個人総合1位と2位に。第1ステージから安定した強さでタイムを重ね、団体総合時間賞の表彰台に上りました。

ちなみにチーム名の「Nerebani」とは、逆から読むと「いなべれん」。「いなべで練習している人たち」を意味するそうです。

「このチームは2年ほど前に三重県いなべ市で練習している社会人の選手が集まって結成しました。いなべには、『ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ』で使われた素晴らしいコースがあって、そこで練習している仲間が集まってきた感じです。皆、強い人ばかりです。このチーム結成の目標は、ずばり、シマノ鈴鹿ロードの5ステージ・スズカで団体総合時間賞を取ることでした。実は、2年ほど前に結成しましたが、その後コロナの影響で大会が中止になり、今年ようやく走ることができました。5ステージ・スズカを絶対取る!と仲間と意気込んで参加して、実際に優勝できて最高です」






《JCF公認》 シマノ鈴鹿ロードレース クラシック 女子 優勝

髙橋由佳選手(所属チーム:バルバクラブエチゼン)
圧倒的な数的優位を追い風に、最後のスプリント勝負で一番に

JCF「エリート」と「アンダー23」の登録選手のみに参加資格が与えられているシマノ鈴鹿ロードレース クラシック。女子クラスは、メインコース5周で競われました。出走12選手のうち9名がバルバクラブに所属。圧倒的なチーム力で、高橋由佳選手を勝利に導きました。

「バルバワークスは北陸を中心にしたショップで、今回は各地の店舗に所属する選手がエントリーして総勢9名での出走となりました。よく見ると、ユニフォームのラインの色が店によって違っています。人数もたくさんいるので、このレースに向けて全員が揃って練習したことはありません。レースを振り返ると、4周目でチームの山崎友里さんが抜けだして、それを他チームが先行して追うような形になりました。そのおかげでバルバが集団を引かなくてすみ、足を休めることができたのが大きかったですね。これも作戦通りです。最後のスプリント勝負に持ち込み、本当はチームに大本命のスプリンターがいたのですが、運よく私が勝っちゃいました。1年前に大きなケガをして復帰戦で優勝できてよかったです。バルバのみんなに感謝です!2023年の全日本自転車競技選手権大会への出場権も得られたので、そこに向かってトレーニングを積みたいですね」





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